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園芸市場の「せり」の世界|独特の数字と指のサイン、その奥深い文化とは

  • 7月13日
  • 読了時間: 2分

私は週に2~3回、園芸市場へ仕入れに行きます。


一般のお店で植物を1鉢ずつ購入するのとは違い、

私たちは24ポット入りなどのケース単位で買い付けるのが基本です。


私は安く買える競りによく参加します。

園芸卸売市場の競りは、

価格が徐々に下がっていく

「下げせり」という方式です。


まずは出品者の希望価格から始まり、

競売人が少しずつ価格を下げていきます。

そして、自分が

「この値段なら買いたい」

と思ったタイミングで、

何ケース購入するかを意思表示します。


逆に、

「この価格なら買います」

とこちらから希望価格を提示することもあります。


その際に使われるのが、

園芸市場ならではの独特な

「手やり(指のサイン)」

です。


数字は片手だけで表現します。


例えば、100円や1,000円は人差し指1本、

200円や2,000円は人差し指と中指の2本というように表します。


ところが、3は人差し指ではなく、中指・薬指・小指の3本を使ったり、

6は親指だけを出したりと、初めて見る人には少し不思議な形になります。


さらに価格には独特の業界用語もあります。

120円(1,200円)は「チョンブリ」、

150円(1,500円)は「チョンガー」、

220円(2,200円)は「ノーノー」などなど。

市場ではこのような言葉が次々と飛び交います。


市場へ通い始めた頃は、

「何を言っているのかさっぱり分からない」

という状態でした。


しかし、何度も通ううちに自然と耳が慣れ、

競売人のテンポに合わせて掛け声や指の動きも身についていきました。


せりは、競売人との駆け引きであると同時に、

その場にいる買参人同士の心理戦でもあります。


「もう少し待てば安くなるかもしれない。」

「でも、誰かに先に買われてしまうかもしれない。」


そんな一瞬の判断が結果を左右するため、毎回とてもスリリングです。


狙っていた商品を思い通りの価格で仕入れられたときの喜びは格別です。


一方で、

「こんなに安いなら今のうちに!」と、

つい買いすぎてしまうこともあります。

出品されている商品すべてのケースを買うことを

「まわし」と言います。


これも市場ならではの楽しさであり、仕入れの難しさでもあります。


普段は見ることのできない園芸市場のせりには、

独特の文化や言葉、そして長年受け継がれてきた知恵が詰まっています。


知れば知るほど奥が深く、

私は今でも市場へ行くたびに、その面白さを実感しています。

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