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「曖」に隠された、ほんのり切ない物語
私たちは日常的に「曖昧(あいまい)」という言葉を使います。 白黒はっきりしないとき、記憶がぼんやりしているとき。 どちらかといえば、少しネガティブなニュアンスで使われることが多い言葉かもしれません。 しかし、この「曖昧」の1文字目である 「曖」という漢字の成り立ちを紐解いてみると、 そこには驚くほど人間らしく、少し切ない物語が隠されています。 「曖」という字は、 太陽を表す「日(ひへん)」に「愛」という字が組み合わさってできています。 「愛」が入っているのだから、さぞかし温かく輝かしい意味なのだろうと思いきや、実は正反対。 この字は単体で 「日がかげって薄暗い」 「覆い隠されて見えにくい」 という意味を持ちます。 なぜ、愛という文字が入っているのに暗い意味になるのでしょうか。 その鍵は、古代の「愛」という漢字の成り立ちにあります。 実は「愛」という字は、人が後ろを振り返り、名残惜しそうに足を進める姿から生まれました。 「後ろ髪を引かれる思い」や「心が切なく、おぼつかない状態」を表していたのです。 そんな、切なくもどかしい意味を持つ「愛」に、太陽の
10月20日


なぜ「台風」は「大風」ではないのか?「台風」という言葉に隠された、意外な語源の話
秋になり、台風や線状降水帯が全国各地で被害をもたらしています。 ニュースで「台風」という言葉を何度も耳にしていると、 ふと、こんな疑問が浮かびました。 「台風って、どうして『大風』ではないんだろう?」 台風は、まさに「大きな風」です。 それなら「大風」と書いてもよさそうですが、 私たちは「台風」と書きます。 実は、この「台」は「大きい」という意味の「大」ではありません。 もともとは、「颱風(たいふう)」という漢字が使われていました。 「颱」という漢字は、現在ではほとんど見ることがありません。 そこで、難しい「颱」を簡単な「台」に置き換え、 颱風 → 台風 となったのです。 つまり、「台風」の「台」は、「大きな風」という意味から生まれたものではありません。 では、そもそも「颱風」という言葉はどこから来たのでしょうか? ここから話がさらに面白くなります。 英語で台風を意味する言葉は、typhoon(タイフーン)です。 実は、この「typhoon」の語源については、いくつかの説があります。 その一つが、中国語の「大風」との関係です。 中国沿岸を航海して
9月22日


「大人」はなぜ「おとな」と読む?「小人」との不思議な関係を調べてみた
普段、何気なく使っている「漢字」。 私たちは「大人」と書いて、当たり前のように「おとな」と読みます。 でも、よく考えてみると不思議ではありませんか? 「大人」をそのまま読めば「だいじん」や「たいじん」。 「小人」なら「しょうじん」など、いろいろな読み方があります。 ところが、駅や映画館、バスなどの料金表を見ると、 大人(おとな) 小人(しょうにん) と書かれています。 なぜ「大人」は「おとな」なのに、「小人」は「こども」ではないのでしょうか。 調べてみると、そこには日本語ならではの面白い歴史が隠れていました。 「大人=おとな」は、日本語独特の読み方 「大人」を「おとな」と読むのは、 熟字訓(じゅくじくん)と呼ばれる読み方の一つです。 熟字訓とは、漢字一字ずつの音を組み合わせるのではなく、 複数の漢字をひとまとまりとして、もともと日本にあった言葉を当てる読み方です。 たとえば「今日」を「きょう」、 「昨日」を「きのう」と読むのも、その代表的な例です。 「おとな」という言葉は、日本に古くからあった大和言葉です。 一方、「大人」という漢字は中国から伝わ
9月16日
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