top of page

BLOG


なぜ「台風」は「大風」ではないのか?「台風」という言葉に隠された、意外な語源の話
秋になり、台風や線状降水帯が全国各地で被害をもたらしています。 ニュースで「台風」という言葉を何度も耳にしていると、 ふと、こんな疑問が浮かびました。 「台風って、どうして『大風』ではないんだろう?」 台風は、まさに「大きな風」です。 それなら「大風」と書いてもよさそうですが、 私たちは「台風」と書きます。 実は、この「台」は「大きい」という意味の「大」ではありません。 もともとは、「颱風(たいふう)」という漢字が使われていました。 「颱」という漢字は、現在ではほとんど見ることがありません。 そこで、難しい「颱」を簡単な「台」に置き換え、 颱風 → 台風 となったのです。 つまり、「台風」の「台」は、「大きな風」という意味から生まれたものではありません。 では、そもそも「颱風」という言葉はどこから来たのでしょうか? ここから話がさらに面白くなります。 英語で台風を意味する言葉は、typhoon(タイフーン)です。 実は、この「typhoon」の語源については、いくつかの説があります。 その一つが、中国語の「大風」との関係です。 中国沿岸を航海して
9月22日


「大人」はなぜ「おとな」と読む?「小人」との不思議な関係を調べてみた
普段、何気なく使っている「漢字」。 私たちは「大人」と書いて、当たり前のように「おとな」と読みます。 でも、よく考えてみると不思議ではありませんか? 「大人」をそのまま読めば「だいじん」や「たいじん」。 「小人」なら「しょうじん」など、いろいろな読み方があります。 ところが、駅や映画館、バスなどの料金表を見ると、 大人(おとな) 小人(しょうにん) と書かれています。 なぜ「大人」は「おとな」なのに、「小人」は「こども」ではないのでしょうか。 調べてみると、そこには日本語ならではの面白い歴史が隠れていました。 「大人=おとな」は、日本語独特の読み方 「大人」を「おとな」と読むのは、 熟字訓(じゅくじくん)と呼ばれる読み方の一つです。 熟字訓とは、漢字一字ずつの音を組み合わせるのではなく、 複数の漢字をひとまとまりとして、もともと日本にあった言葉を当てる読み方です。 たとえば「今日」を「きょう」、 「昨日」を「きのう」と読むのも、その代表的な例です。 「おとな」という言葉は、日本に古くからあった大和言葉です。 一方、「大人」という漢字は中国から伝わ
9月16日


夏は「さっぱり」
「お風呂上がりにさっぱりした」 「夏はさっぱりしたものが食べたい」 私たちが暑い日常で何気なく使っている「さっぱり」という言葉。 実はこの言葉、使う文脈によって「心地よさ」を表すこともあれば、 「最悪な状況」を表すこともある、とても不思議な二面性を持っています。 例えば、園芸の現場では 「真夏は商品がさっぱり売れないんだよ」 とため息をつくとき。 ここでの「さっぱり」は「全く、少しも」という強い否定の意味になります。 なぜ、爽やかで気持ちの良いはずの言葉が、 「全然ダメ」というネガティブな意味でも使われるようになったのでしょうか? その理由は、この言葉の「語源」に隠されていました。 語源は「爽やか(さはやか)」 「さっぱり」のルーツは、清々しさを表す古語 「さはやか」にあると言われています。 室町時代から江戸時代にかけて、この言葉が 「はっきりと、すっきりと」を意味する「さっぱと」になり、 現在の「さっぱり」へと形を変えていきました。 言葉の根底にある共通のイメージは、 「余計なものが残らず、きれいに突き抜けている状態」です。 「気持ちいい」から
8月12日


「赤の他人」の“赤”って、なんで赤?🤔
「赤の他人です」 普段なにげなく使う言葉ですが、よく考えると不思議ではありませんか? 他人なのは分かる。 でも、なぜ“赤”なのでしょう。 青の他人でも、黄色の他人でもない。 なぜ赤? 実はこれ、色の「赤」とは少し違う意味だったと言われています。 昔の日本語では「赤(あか)」には、ただの色だけではなく、 「明らか」 「むき出し」 「隠れていない」 というニュアンスがありました。 たとえば、 ・赤裸々(せきらら)=隠し事がない ・赤っ恥=誰の目にも分かる恥 ・真っ赤な嘘=明らかな嘘 こんな言葉にも“赤”が使われています。 つまり昔の人にとって「赤」は、 「はっきりしている」 「誰が見ても分かる」 「隠しようがない」 という感覚の言葉だったのです。 だから「赤の他人」は、 “完全に関係のない他人” “誰が見ても無関係な人” という意味。 つまり、 「赤=完全」 ではなく、 「赤=明らか」→「まったくそう」 という意味の広がりだったのです。 こうして見ると、日本語って面白いですよね。 普段何気なく使っている言葉にも、 昔の人の感覚が残っています。 今度「
5月25日
bottom of page

