top of page

BLOG


園芸業界の現場から考える為替相場
円安が進み、為替介入が話題になるたびに 「これから円はどうなるのか」 「円高に戻るのか」 という声をよく聞きます。 ですが、自営や中小事業者にとって 為替を正確に読むことは、正直かなり難しい。 大切なのは 当てることではなく、耐えられること だと思います。 為替が経営に与える影響で 一番じわじわ効いてくるのは、利益ではなく 資金繰りです。 円安になると 輸入資材、燃料、エネルギーコストが上がる。 売上はすぐに増えないのに 仕入れや経費だけが確実に増えていく。 この状態が続くと 気づかないうちに体力が削られていきます。 円安の原因は、日本の努力不足というより 日米の金利差です。 金利の高い国の通貨が買われ 低い国の通貨が売られる。 これは個人や事業者が コントロールできるものではありません。 だからこそ 経営側が、為替に合わせて 壊れにくい形を作る必要があります。 自営にとって重要なのは 「いくら借りているか」より 毎月いくら返しているかです。 売上が2割落ちても 返済できる水準かどうか。 金利が少し上がっただけで 苦しくなる状態は、かなり危険です
1月24日


日本のGDPが低い理由は、花や植物を見るとよく分かる
日本の一人当たりGDPが低い、というニュースを見るたびに、 「日本はもう衰退しているのではないか」 「生活が苦しくなる一方なのではないか」 といった不安の声を耳にします。 しかし、この数字だけを見て日本を悲観するのは、少し早いのかもしれません。 そもそも一人当たりGDPは、主にドル換算で各国を比較する指標です。 そのため、円安が進めば、国内で生み出している価値が同じであっても、数字は自動的に低く見えてしまいます。 つまり、日本の一人当たりGDPが下がって見える背景には、実力の低下というより、為替による「見た目の変化」が大きく影響しているのです。 さらに、日本の人口構造もこの数字に影響しています。 高齢化が進み、働いていない人の割合が増えると、国全体で生み出した付加価値を、より多くの人口で割ることになります。 その結果、一人当たりの数字は伸びにくくなります。 これは、日本人一人ひとりの能力が下がったという話ではなく、人口構成による割り算の問題とも言えるでしょう。 また、日本は成長産業が少ないとも指摘されます。 アメリカのように、ITや金融、プラット
1月21日


シンビジウムは時代遅れなのか?
年が明けてから、市場のせりで シンビジウムの価格が急落しています。 年末と比べて、半額から、ものによっては4分の1程度。 これは単なる値下がりではなく、構造的な崩れではないでしょうか。 私自身もシンビジウムを販売していますが、 年々、確実に手応えがなくなっていると感じています。 シンビジウムは寒さに強く、花も大きく豪華で、 かつてはお歳暮などの定番の贈答用でした。 しかし、住宅事情が変わった今、 「大きすぎて置き場所に困る花」になってしまっています。 さらに、鉢植えの植物には 「もらった以上、枯らしてはいけない」 という心理的な負担がつきまといます。 その重さが、購入のハードルを 知らず知らずのうちに上げているのかもしれません。 こうした要因が重なり、 シンビジウムの需要は静かに、しかし確実に縮小しています。 一方で、生産者はどうでしょうか。 時間も手間もコストもかけて育てたものが、 二束三文で売られてしまう現実。 これで「来年も作ろう」と思える人が、 果たしてどれだけいるでしょうか。 これは、シンビジウムだけの問題ではありません。 作る側と、買
1月14日
bottom of page

