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心と体を整えるスイッチの切り替え方

9月11日
読了時間: 5分

「最近、疲れがなかなか取れない」


「常に緊張しているような気がする」


そんなとき、

「副交感神経を優位にしてリラックスしましょう」

という言葉を耳にすることがあります。


確かに、ストレスの多い現代では、活動モードに関係する交感神経が働き続け、

心も体もなかなか休めない状態になりがちです。


そのため、リラックスする時間を意識的につくることは大切です。


ただし、ここで一つ知っておきたいことがあります。


自律神経は「副交感神経が優位なら、それでいい」

というものではありません。


大切なのは、状況に応じて交感神経と副交感神経が切り替わること。


今回は、自律神経の「スイッチの切り替え」をテーマに、

日常生活でできるリセット方法について考えてみます。


理想は「昼のアクセル、夜のブレーキ」


自律神経には、大きく分けて交感神経と副交感神経があります。


交感神経は、仕事や運動など、活動するときに働きやすい神経。


一方、副交感神経は、休息や睡眠、食事など、体をリラックスさせる場面で働きやすい神経です。


つまり、


昼は活動、夜は休息。


このメリハリが大切です。


「自律神経を整える」というと、

どうしても「副交感神経を高めること」と考えがちですが、

本来は交感神経と副交感神経が、そのときの状況に合わせて適切に切り替わることが重要です。


昼間からリラックスしすぎてしまえば、眠気やだるさを感じることもあります。


反対に、夜になっても交感神経が高い状態が続けば、なかなか眠れず、

疲れが翌日に残ってしまうこともあります。


だからこそ、


「ずっとリラックス」ではなく、

「必要なときに頑張り、必要なときに休む」


というメリハリが大切なのです。


日中でも「ゆるめる」ことが必要な4つの場面


基本的には、日中は活動する時間です。


とはいえ、ずっと緊張した状態を続ける必要もありません。


次のような場面では、意識的に一度リラックスしてみましょう。


① 大事な本番の直前


プレゼンや試験、スポーツの試合など。


緊張しすぎると、本来の力を発揮できないことがあります。


ゆっくり呼吸をして、一度体の力を抜く。


それだけでも気持ちを落ち着けるきっかけになります。


② ランチタイム


食事は、仕事の合間に体を休める時間でもあります。


スマホを見ながら急いで食べるのではなく、

少し仕事から離れて、ゆっくり食事をする。


午後に向けて心身をリセットする時間にしたいものです。


③ 15~20分程度の仮眠


午後に眠気が強いときは、短時間の昼寝も選択肢になります。


長時間寝てしまうと夜の睡眠に影響することがあるので、

短時間で切り上げるのがポイントです。


④ ハードな仕事を終えた直後


一日中、緊張した状態で仕事を続けていると、

知らないうちに心身が疲れてしまいます。


仕事が一区切りついたら、深呼吸をしたり、少し歩いたり、温かい飲み物を飲んだり。


「頑張るモード」から「休むモード」へ切り替える時間をつくってみましょう。


昼のリセットは、必ずしも「眠る」必要はありません。


張り詰めた糸を、一度ゆるめる。


そんなイメージです。


今日からできる「自律神経スイッチ」の切り替え方


では、実際にどんなことをすればいいのでしょうか。


ここでは、日常生活に取り入れやすい方法を3つ紹介します。


① 耳をやさしく動かしてみる


耳を軽くつまんだり、耳全体をゆっくり回したりすると、気分転換になります。


耳の周辺には多くの神経がありますが、

「耳を刺激すれば迷走神経が直接刺激され、自律神経が整う」

と単純に考えるのは正確ではありません。


あくまで、ゆっくり呼吸しながら耳を動かし、体の緊張をゆるめるための習慣として取り入れてみるとよいでしょう。


耳を軽くつまんで、無理のない範囲で上下・左右に動かす。


その後、耳全体を包むようにして、ゆっくり回します。


「気持ちいい」と感じる程度で十分です。


② ツボ押しで一息つく


ツボ押しも、気分転換の方法の一つです。


例えば、


内関(ないかん)


手首の内側のシワから指3本ほどひじ側へ進んだあたりにあります。


神門(しんもん)


手首の小指側にあるくぼみです。


強く押しすぎず、「少し気持ちいい」と感じる程度に。


そして、ツボを押すこと以上に意識したいのが呼吸です。


ゆっくり息を吐くことを意識すると、自然と体の力が抜けやすくなります。


③ サウナで「切り替え」を体感する


温冷交代浴では、温熱刺激や冷刺激によって体の状態が大きく変化します。


サウナで温まり、水風呂で冷やし、その後に外気浴で休む。


この大きな変化と休息の組み合わせを、

私は「自律神経の切り替え」を体感しやすい方法の一つだと感じています。


ただし、サウナは誰にでも安全というわけではありません。


無理に長時間入ったり、我慢して水風呂に入ったりする必要はありません。


水分補給をしながら、自分の体調に合わせて無理なく楽しむことが大切です。


まとめ――「整える」とは、ゆるめることだけではない


自律神経を整えるというと、


「副交感神経を高めて、ずっとリラックスする」


というイメージを持ちやすいかもしれません。


しかし、本当に大切なのは、


活動するときは活動する。

休むときはしっかり休む。


この切り替えではないでしょうか。


朝はスッキリ目覚めて活動し、昼は集中して仕事をする。


疲れたら一度立ち止まり、夜になったら少しずつ緊張をほどいていく。


そうやって一日の中で「アクセル」と「ブレーキ」を使い分ける。


自律神経を整えるということは、何か特別なことをするというより、

自分の体に合わせて「頑張る時間」と「ゆるめる時間」をつくることなのかもしれません。


「今日はちょっと緊張しすぎているな」


そう感じたら、まずは深呼吸を一つ。


肩の力を抜いて、ほんの少しだけ立ち止まってみる。


そんな小さな習慣から、自分のリズムを取り戻してみてはいかがでしょうか。

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