top of page

BLOG


シンビジウムは時代遅れなのか?
年が明けてから、市場のせりで シンビジウムの価格が急落しています。 年末と比べて、半額から、ものによっては4分の1程度。 これは単なる値下がりではなく、構造的な崩れではないでしょうか。 私自身もシンビジウムを販売していますが、 年々、確実に手応えがなくなっていると感じています。 シンビジウムは寒さに強く、花も大きく豪華で、 かつてはお歳暮などの定番の贈答用でした。 しかし、住宅事情が変わった今、 「大きすぎて置き場所に困る花」になってしまっています。 さらに、鉢植えの植物には 「もらった以上、枯らしてはいけない」 という心理的な負担がつきまといます。 その重さが、購入のハードルを 知らず知らずのうちに上げているのかもしれません。 こうした要因が重なり、 シンビジウムの需要は静かに、しかし確実に縮小しています。 一方で、生産者はどうでしょうか。 時間も手間もコストもかけて育てたものが、 二束三文で売られてしまう現実。 これで「来年も作ろう」と思える人が、 果たしてどれだけいるでしょうか。 これは、シンビジウムだけの問題ではありません。 作る側と、買
1月14日


冬の園芸市場、そして春へ
初競りでマグロが 5億円 で競り落とされたというニュースを見ました。 景気の良さを感じさせる話題で、 飲食業界の勢いが伝わってきます。 園芸業界にも、年明けには初競りがあります。 私もその市場に足を運びました。 この時期は物流量が少なく、 並ぶのはシクラメンやシンビジウムが中心。 前年からの持ち越し品も混じり、 相場は全体的に安く、静かな取引が続きます。 小売の現場でも、 初売りセールが終わると人の流れは落ち着き、 寒さもあって売り場は穏やかな空気に包まれます。 冬は花も植物も少なく、 ガーデニングを楽しむお客様も限られる季節です。 シンビジウムのような大型の鉢物は、 近年の住宅事情に合わず、 年々動きが鈍くなっているのも事実です。 それでも、この時期の静けさは 決して「何も起きていない」わけではありません。 市場では、 春に向けた動きが少しずつ始まっています。 生産者は次のシーズンを見据え、 私たちもまた、春に何を届けるかを考える時間です。 園芸業界のピークは、やはり春。 今はその春を迎えるための準備期間。 寒い冬を越えた植物が、 一斉に芽吹く
1月9日


お正月の楽しみ方:福箱で新しい植物と出会う
あけましておめでとうございます。 新しい年が始まり、いろんなお店が初売りセールで賑わっていますね。 福袋の起源は江戸時代の呉服店にあり、 「福が詰まった袋」 という意味でお得な商品がまとめて販売される習慣です。 園芸業界では「福箱」と呼び 中身が見える形で販売することが多く、 多肉植物や観葉植物、 正月に飾る縁起物、 そしてシクラメン・シンビジウムなど 植物を組み合わせたセットを用意しています。 福箱は買い手にとっては 「少し冒険して新しい植物に出会える楽しさ」と 「通常よりお得に買える」 といったメリットがあり、 売り手にとっては 「集客」「販売促進」「在庫整理」 を同時に叶える有効な手段です。 特に年明けは売る商品が少なくなり 寒さや雪で客足も落ち着く傾向にあるため、 このタイミングで上手に商品を回転させる店舗が増えます。 お買い物の際にはぜひ福箱コーナーを覗いてみてください。 思いがけない逸品や育てがいのある植物と出会えるかもしれませんよ
1月1日


園芸卸売市場「止市」から見える、年末年始の花の動き
園芸卸売市場では、 年内最後の取引を「止市(とめいち)」と呼びます。 この止市は12月下旬に行われ、 意外と早い時期に年内の取引が終了します。 その理由は、年末年始の初売りやセールに向けて、 小売店が多くの商品を仕入れる必要があるためです。 それに合わせて、生産者も大量に出荷を行うため、 市場には一気に物量が増加し、 この時期は相場が大きく変動しやすくなります。 冬の主力商品としては、依然としてシクラメンが人気を集めています。 また、年始の贈り物としては、シンビジウムも根強い需要があります。 止市で仕入れられた花々は、年明けの初売りに向けて、 店舗で丁寧に準備されます。 しかし、1月中旬頃になると最も寒い時期を迎え、 外出する機会が減少するため、需要も徐々に落ち着き、 それに伴い相場も少しずつ下がる傾向があります。 こうした仕組みを理解しているお客様の中には、 「もう少し待てば値段が下がる」と考え、 1月中旬以降まで購入を控える方もいらっしゃいます。 ただし、状態が良く贈り物に適した商品は、 やはり早い段階で売れてしまうことが多いです。 大切な方
2025年12月24日


こころを満たすギフト
年末が近づき、お花を贈る機会や、逆にいただく機会が増えてきたのではないでしょうか。 お店にはシクラメンやシンビジウムといった季節の高級花が多く並び、華やかな雰囲気が一段と高まっています。 花を贈る文化の歴史は古く、起源は古代エジプトにまで遡ると言われています。 中世ヨーロッパでは、花は貴族や上流階級にとって大切な贈り物として扱われ、想いを伝える手段として重視されてきました。 日本に目を向けると、四季の移ろいと花の関係はより深く、季節の行事や人生の節目に花が添えられることは自然なこととして根づいています。 春は桜、夏はひまわり、秋は菊、冬はシクラメン──日本人の暮らしと花は、いつの時代も寄り添ってきました。 そして何より、日本には「相手を想って贈る」文化が息づいています。 花を贈るという行為には、言葉以上の気持ちが宿ります。 花を受け取った瞬間の特別感、空間がぱっと明るくなる幸福感は、贈り物の中でも格別です。 実際に、花を見ることでストレスが軽減し、気分が前向きになるという研究も発表されています。癒しを届けられるという点で、花には他の贈り物にはない
2025年12月6日


植品ロス
日本で食べられるのに捨てられてしまう食品は 年間523万トンにものぼるそうです🍚 園芸業界も同様に 植物もまだ花が咲いていたり つぼみがあるのに捨てられてしまうものもあります🚮 シーズンが過ぎてしまったもの 例えば ポインセチアやシクラメンは...
2024年1月29日
bottom of page

