こころを満たすギフト
- ナーセリー ハッチ
- 12月6日
- 読了時間: 2分

年末が近づき、お花を贈る機会や、逆にいただく機会が増えてきたのではないでしょうか。
お店にはシクラメンやシンビジウムといった季節の高級花が多く並び、華やかな雰囲気が一段と高まっています。
花を贈る文化の歴史は古く、起源は古代エジプトにまで遡ると言われています。
中世ヨーロッパでは、花は貴族や上流階級にとって大切な贈り物として扱われ、想いを伝える手段として重視されてきました。
日本に目を向けると、四季の移ろいと花の関係はより深く、季節の行事や人生の節目に花が添えられることは自然なこととして根づいています。
春は桜、夏はひまわり、秋は菊、冬はシクラメン──日本人の暮らしと花は、いつの時代も寄り添ってきました。
そして何より、日本には「相手を想って贈る」文化が息づいています。
花を贈るという行為には、言葉以上の気持ちが宿ります。
花を受け取った瞬間の特別感、空間がぱっと明るくなる幸福感は、贈り物の中でも格別です。
実際に、花を見ることでストレスが軽減し、気分が前向きになるという研究も発表されています。癒しを届けられるという点で、花には他の贈り物にはない力があります。
とはいえ、花は誰かに贈るだけのものではありません。
忙しさが増す年末だからこそ、自分自身への“ご褒美”として花を迎えてみるのもおすすめです。
部屋に一鉢あるだけで気持ちが整い、暮らしのリズムがふっと優しくなるものです。
一方で、最近の贈り物のトレンドにも変化が出てきています。
インフレによる物価高の影響もあり、手軽に楽しめるスイーツやお菓子が人気を集めています。
電子チケットやオンラインギフトなど、デジタル形式の贈り物も浸透し、スマートフォンひとつで気軽に気持ちを届けられるようになりました。
さらに、「モノ」ではなく「体験」を贈る“コト消費”も大きく伸びています。
食事券やアクティビティ、リラクゼーションなど、相手が好きなタイミングで楽しめるソーシャルギフトは、これからの時代の新しい贈り物として注目されています。
多様なギフトの選択肢が広がる中でも、やはり花は感情に寄り添い、人の心を動かす贈り物として根強い魅力があります。
今年の年末は、大切な人へ、そして自分自身へ。
癒しと華やぎを届ける“花のギフト”を選んでみてはいかがでしょうか。





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