秋のガーデンは「土づくり」から。土壌改良のポイント

秋になり、園芸店にはパンジーやビオラ、宿根草など、これから植え付けを楽しめる植物が増えてきました。
「今年は何を植えよう?」
そんなふうに植物を選ぶのも、秋のガーデニングの楽しみです。
でも、植物を植える前に、ぜひ一度見てほしいものがあります。
それが「土」です。
お客様から
「植えたけれど、どうも育ちが悪い」
「去年は元気だったのに、今年は花が少ない」
という相談を受けることがあります。
もちろん植物の種類や日当たり、水やりなど、原因はいろいろあります。
その中でも意外と見落とされやすいのが、土の状態です。
秋は土を整えるのにおすすめ
夏の庭は、植物が旺盛に成長します。
その一方で、土の中の栄養分が使われたり、雨や水やりによって土が締まったりすることもあります。
そこで、秋の植え替えや植え付けの前に、一度土をリセットしておきます。
まずは、枯れた植物や雑草、古い根などを取り除きます。
その後、土をスコップなどで掘り起こし、硬くなった部分をほぐしていきます。
ここで大切なのは、ただ深く掘ることではありません。
土をほぐして、根が伸びやすい状態にすること。
これが土づくりの基本です。
堆肥を上手に使う
土壌改良でよく利用するのが「堆肥」です。
堆肥は肥料というより、土の状態を改善するために使うもの。
土に有機物を加えることで、土の通気性や水もちなどの改善につながります。
家庭の庭では、完熟した腐葉土やバーク堆肥などを利用する方法があります。
ただし、「たくさん入れれば入れるほど良い」というわけではありません。
植物や土の状態を見ながら、適量を混ぜることが大切です。
肥料と堆肥は別物
ここは初心者の方からよく質問されるポイントです。
肥料は、植物が生育するために必要な養分を補うもの。
一方、堆肥は土の環境を整えるために使います。
つまり、
「植物に栄養を与える」のが肥料。
「植物が育ちやすい土をつくる」のが堆肥。
と考えると分かりやすいでしょう。
秋の土づくりでは、まず土の状態を整えることを優先します。
「ふかふかの土」がゴールではない
土壌改良というと、「ふかふかの土にすればいい」と思われがちです。
でも、実際にはそれだけではありません。
水はけが良すぎる土もあれば、水が抜けにくい土もあります。
砂質の土、粘土質の土、長年植物を植えて硬くなった土など、庭によって状態はさまざまです。
だからこそ、最初から決まった資材を大量に入れるのではなく、
「今の土はどんな状態なのか?」
を観察することが大切です。
土を握ってみたり、水をかけて水の染み込み方を見たり、実際に触ってみるだけでも、いろいろなことが分かります。
秋の庭づくりは、土から始まる
秋は植物を植える季節ですが、
同時に「次の季節の準備をする季節」でもあります。
今植えるパンジーやビオラ、宿根草が、冬を越して春に元気に育つためには、
根が伸びやすい環境をつくっておくことが大切です。
園芸店で植物を選ぶときは、苗だけを見るのではなく、
「この植物を植える土は大丈夫かな?」
と、一度庭の土にも目を向けてみてください。
良い植物を選ぶことも大切。
でも、その植物が元気に育つ「場所」をつくることも、それと同じくらい大切です。
今年の秋は、花を植える前に、まずスコップを持って土を触ってみませんか?
秋のガーデニングは、土づくりから。
春になったとき、植物の成長の違いをきっと感じられるはずです。





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