秋から始めるガーデン|春の庭は秋からつくる

朝晩の気温が少しずつ下がり、ようやく秋らしさを感じるようになってきました。
園芸店にも、パンジーやビオラ、ガーデンシクラメン、宿根草など、秋から楽しめる植物が少しずつ並び始めます。
「秋のガーデニング」と聞くと、秋の花を植えて今の庭をきれいにすることをイメージするかもしれません。
でも、秋の庭づくりには、もう一つ大きな楽しみがあります。
それは、
「春の庭を秋からつくる」
ということです。
まずは夏の庭をリセット
秋のガーデニングを始める前に、まずやっておきたいのが夏の庭の整理です。
夏の暑さで伸びすぎた植物や、枯れた葉、終わった花などを整理していきます。
ただし、まだ元気に咲いている植物まで、無理に抜く必要はありません。
まだ楽しめるものは残しながら、少しずつ秋の庭へ切り替えていきましょう。
庭を一度きれいにすると、今まで見えていなかった場所や、植物を植えられるスペースも見つけやすくなります。
秋は「今」より「春」を考える
秋に植物を植えるとき、一番大切にしたいのが、
「この植物は春になったらどうなるだろう?」
と考えることです。
植えたばかりの宿根草などは、まだ小さく、少し寂しく見えることがあります。
そのため、
「もう少し植えても大丈夫かな」
と思って、ついつい植物を詰め込んでしまいます。
ところが、春になると一気に成長して、想像以上に大きくなることがあります。
秋には少し物足りないくらいでも、春にはちょうどよくなる。
この感覚が、庭づくりではとても大切です。
植物を植える前に「土」を見る
植物選びに夢中になると忘れがちなのが、土づくりです。
夏の間、雨や水やり、人が歩いたことなどによって、土が硬くなっていることがあります。
植え付け前に土を軽く耕し、必要に応じて堆肥などを加えて、植物が根を張りやすい環境を整えてあげましょう。
どんなに良い植物を選んでも、根がうまく張れなければ、その後の生育に影響します。
庭づくりは、植物を選ぶところからではなく、実は「土を見るところ」から始まっているのかもしれません。
秋は植物を「買いすぎない」
園芸店をやっていると、秋は植物を選ぶのが楽しい季節だと感じます。
夏の花が少なくなり、パンジーやビオラ、宿根草などが店頭に並び始めると、
「これも植えたい」
「あれもかわいい」
と、どんどん欲しくなってきます。
でも、ここでも少し注意が必要です。
庭をきれいにするために、最初から植物をいっぱい植える必要はありません。
むしろ、植物が成長するための余白を残しておくことが大切です。
秋には少し寂しく見えても、冬を越して春になれば、その空いた場所が植物で埋まり、庭に立体感が生まれてきます。
秋の庭づくりは「未来への仕込み」
秋のガーデニングは、今この瞬間をきれいにするだけではありません。
冬を越し、春になったときの庭を想像しながら植える。
そして、植物が成長するための時間とスペースを残しておく。
そう考えると、秋の庭づくりは少し違って見えてきます。
今は小さな苗でも、半年後には大きく成長しているかもしれません。
今は何もない場所から、春には花が咲いているかもしれません。
ガーデニングの面白さは、こうした「未来を想像しながら植えること」にもあります。
秋は、春の庭を仕込む季節。
今年の秋は、目の前の庭だけを見るのではなく、
「半年後、この庭はどうなっているだろう?」
そんなことを想像しながら、植物を選んでみてはいかがでしょうか。
きっと、いつものガーデニングが少し違って見えてくるはずです。





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