寄せ植えは、完成した日から始まる。
- 6 日前
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寄せ植え教室や園芸講座を開催すると、
最後に完成した作品を手に、皆さんが笑顔で帰られる姿があります。
その瞬間は、講師として何度経験してもうれしいものです。
でも私の中では、講座はそこで終わりではありません。
むしろ、その日から植物との暮らしが始まるのだと思っています。
寄せ植えは、一度作って完成する作品ではありません。
季節とともに花が咲き、葉が茂り、ときには伸びすぎたり、花が終わったりしながら、少しずつ姿を変えていきます。
その変化を楽しめるようになると、園芸はぐっと面白くなります。
だから講座では、寄せ植えの作り方だけでなく、その後の管理についてもできるだけお伝えするようにしています。
水やりのタイミングや置き場所、切り戻しや肥料のこと。
どれも少しの知識ですが、その積み重ねで植物の表情は大きく変わります。
植物は言葉を話しません。
けれど、葉の色や伸び方、花の咲き方など、その時々の様子をよく見ると、小さな変化を教えてくれます。
今日は少し元気がないかな。
新しい芽が出てきたな。
そんなふうに気づけるようになると、植物との距離が少し近づいたような気がします。
私は植物を眺めていると、ときどき犬や猫と暮らすことに少し似ていると感じます。
毎日ほんの少し気に掛けるだけで、植物はその環境に応えようと一生懸命育ってくれます。
もちろん、うまくいかないこともあります。
思うように育たないことも、枯らしてしまうこともあります。
でも、それも園芸の一部です。
その経験があるからこそ、次はもっと植物のことが分かるようになります。
講座でお渡しする寄せ植えが、家に帰ってからも元気に育ち、
「今年もきれいに咲きました」と報告をいただけることがあります。
そんな言葉をいただくたびに、寄せ植えを作る時間だけでなく、
その後の時間も一緒にお届けできたのかな、と感じます。
寄せ植えは、完成した日が終わりではありません。
その日から始まる日々の変化こそが、園芸の一番の魅力なのかもしれません。
だからこれからも、作品を作る楽しさと同じくらい、
「育てる楽しさ」も持ち帰っていただけるような講座を続けていきたいと思っています。





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